2009年10月30日

ランニングコストを考えてインターネット通販を始めましょう

そういう言い方も無いんだろうけれど、ここのところ、インターネット通販の立ち上げ案件が異常なほど多い。不景気だからといって、普通の企業は立ち止っている場合ではなく、何かしら、新たな売り上げ拡大策を求めているし、実施している。


そんな中、モスバーガーも楽天にてオンラインショップを立ち上げるというニュースがあった。先日、ランチで立ち寄った「山田うどん」でも通販(インターネットも、郵送・FAXでも受付)を始めていたし、ありとあらゆるものが通販で買えるようになってきたのかもしれない。
群馬に住んでるから、まだサービスインされていないので、何とも言えないけれど、ネットスーパーというサービスは大流行だそうで、前橋市のイトーヨーカ堂は閉店しちゃうかもしれないけれど、ネットスーパーとしてサービスインするということで、生き残って欲しい気もするけどね。最近、食品流通を勉強しているのでネットスーパーというサービスが業界に新たな風を起こしているのは十分に感じています。

ここでの最大のポイントは、これまで通販という市場が伸びれば伸びるほど、宅配屋が儲かるだけだ、というテーマがチラホラしていましたが、販売主体が自分で宅配を行う、というビジネスモデルに注目すべきですよね。つまり宅配をアウトソーシングしない、ということ。

これまで、運送という業務はアウトソースしたほうがいい、という話がよくあったが、自社トラックを使っての配送を行った場合との、コスト比較を厳密に行ってみると、もちろん、全国宅配の場合は不可能に近いが、ある程度の規模範囲に配送していく(たとえば、群馬県内といったエリアに限定した)場合、自社便を使ったほうが有利なケースが、比較的小さい配送ボリュームで起こることが分かってきています。
もちろん、配送するためのトラックを所持・メンテナンスしているコストが、リスクになる、という考え方も分からないのでもないのですが、中古で買うと驚くほど安くなっているのも事実で(車業界全体に安くなっているので)、あとは人的コストが合うか、合わないか、ってところです。

結局何が言いたいか、という話なのですが、昔は重たいもの(水系・油系・米など)はヨロズヤさんが家まで運んでくれたものでした。それが、大店法の改正が、根本的な原因なのかはわかりませんが、日用品の訪問型ビジネスモデルは、大型量販店に駆逐されてしまって、みんなうちの店にまで買いに来いっていうビジネスになってきたわけです(しかも郊外の大きなお店に車で買いに行くわけですね)。
でも、また、ネットスーパーのように「選べるものが豊富」というメリットを加えつつ、かつ「日用品の宅配」というビジネスモデルが復活してきたんだ、ということに、時代の変化を感じています。自分自身、本・CD・DVD・服・酒などは、ほぼ100%インターネット、という状況(しかもAmazonばっかり)なので、意外ではないのですが、自分がどちらかというズレテルという認識だったのが、一般的になってきたことに感動しています。

自分自身の感慨はさておき、インターネット通販という分野に新たな販売チャネルの開拓をご期待されている経営者の方に、何とぞお考えいただきたいのが、ランニングコスト。結局のところ、1つのお店を出すのだから、という話で、かっこいいデザインの、素晴らしい機能の、ショッピングシステムを作るというのは、もちろん予算が合えば悪いことではありません。ユーザー視点に立ったインターフェースも重要です。ですが、根本的に宣伝広告費を使わなければならない、という商売としての基本をお忘れにならないでください。単にお店を作っただけでは、絶対に売上は上がりません。まずはそこに人を集客しなければいけません。いつも、ここに感覚のズレが生じてしまうのですよね。
過剰な投資というのは、もちろん問題ですが、過小な投資では結局何も産みません。いちばん最初の予算を考える段階で、宣伝広告も含めた、せめて1年間分のランニングコストも考えた上で、インターネット通販への事業展開をはじめてください。


dmatsu2005 at 14:31コメント(0)トラックバック(0) 
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