2011年01月13日

二兎を追うからこそ成長する

友人のTweetを見ていて、ふと、こうつぶやいたのだが、
@dmatsu: 現場の仕事から遠ざからないと幅を広げられないけれど、現場から離れるとノウハウはすぐ陳腐化してしまう。ある程度安定感のある会社の創業者と話していると、その絶妙なバランス感覚の持ち主なんだなと感じることがしばしばある。
更にドンドンつぶやき続けそうになったので、ブログに書くことにした。

それは「波」に関することで、時間の経過にともなって、上下に変動する「波」。たとえば、それは「景気の波」だったりもするし、PCに関する業界のことを眺めている自分としては「分散型ワークステーションの高性能化」vs「サーバ/クライアントモデル」(最近はクラウドって言うらしいよ)とか、そういうトレンドの「波」も意味している。

前にいた小売業の会社だと、販促施策における優先順位として「売上」vs「粗利率」が週次でひっくり返ったりしていた。トレードオフになる二つの戦略、つまり「売上を上げろ!(安売りしろ!)」っていう指示と「粗利が低い!(値を上げろ!)」っていう指示が交互に繰り返されるわけだ。これは悪いことでは全然無くって、神様だけが知っているのかもしれない(もしかすると神様だって知らないのかもしれない)、絶妙な売上と粗利の関係式を見つけ出すためには、極端に売上重視と粗利重視を行ったり来たりするという方法は、一定のロングスパンで見れば、売上も粗利も右肩上がりになっていく極めて効果的な方法だとその会社に勤務していたときから確信していた。
僕のことを知っていれば、その会社がどこだか分かると思うけれど、業界では日本ナンバーワンの会社ですから、この週次で「売上重視」「粗利重視」を行ったり来たりするビジネスモデルで、成長が止まっていないことはご理解いただけると思います。働いている方はホント疲れるけどね(笑)

このあたりも、深く突っ込んで考えると、戦略が止まっていないからこそ競合他社が対策を打ちにくいという面もあったりするわけで、よく「ブレることが悪い訳じゃない」とか言われるわけで、その辺の話はどこか別の機会にでもすることにして、最初につぶやいたTweetに絡めていうと、そこの会社の経営トップは「意識的にしている」というより「空気を吸って吐いているがごとく自然に」方針転換を行う訳なんですよ。「当たり前だろ」って言わんばかりに。

その方に問わず、仕事柄、いろいろな経営者の方にお会いしてきておりますが、安定期に入っている会社の創業者の方に多いのですが、結構そういうバランス感覚が自然と出来ている方が多いって感じるのです。

「売上が欲しくて必死で営業で回りまくった」
→「寝ないで商品を納めた(仕事を完成させた)」
→「人手不足で毎日面接して社員採用した」
→「運転資金が足りなくて銀行ハシゴした」
→「従業員が一気に辞めて自分も逃げたくなった」
→「お客さんに応援してもらって会社潰さずに何とか凌いだ」
 →「売上が欲しくて必死で営業で回りまくった」→ループ・・・

こういう循環から脱却しなきゃというのはもちろんのことなんでしょうが、こういったループの中でもあきらめずに、そして、この次々にやってくる「試練の波」を乗り越えられたというバランス感覚の持ち主といいますか。実際にはこれも「波」だと僕は考えていて、

「売上不足だから営業強化」
→「粗利削って売上獲得」
→「売上上がるが、人雇って利益下がる」
→「売上上がってるから資金不足になる」
→「仕事増えててツライから社員辞める(人減るから利益上がる)」
→「仕事遅れて売上不足になるけれど、許してもらう」
 →「売上不足だから営業強化」→ループ・・・

と書き換えられる。成長が早い企業ってのは、このループ(サークル)の周期が早い。そして、その周期が早い経営者の方は、バランス感覚に優れているな、と感じるわけです。

確かに「事前に手を打つ」ことができる人とか、「愚直に一本気」の職人気質の人とか、そういう方たちもいる。ただ、それだけだと、僕は「運がいいだけ」と感じてしまったりもする。バランス感覚に優れて「試練の波」を乗り越えられる方は、「時代の波」にもうまく乗れ、その上で「事前に手を打つことができたり」「愚直に進めていた仕事が当たったり」するのだと僕は確信している。

一方、こういう経営者の話ではなくて、もっと個人的な視点になって「波」を考えてみると、
  • 技術・知識習得のINPUT期
  • 技術・知識活用のOUTPUT期
という時期があり、また、
  • 顧客開拓のための営業集中期
  • 仕事納品のための業務遂行期
という時期がある。
バランスよく、同時並行でいければ一番いいのだろうと思っていたのですが、今回のこのエントリを書いてみて改めて分かった。同時並行でやっていくのではなくて、トレードオフになる戦略や行動の両極端にブレながらも、とにかく前に進んだ方がいいし、この周期は自然に繰り返せばいい。そして、その周期を早く短く繰り返すことができるようになるこそが肝心だと。

「二兎を追うものは一兎も得ず」

という諺があるけれど、

「二兎を追うからこそ成長する」

のだと確信した。結果として、こんなことをグダグダ考えた僕は、波を「自然に」乗り越えられないのかもしれないけれど、気持ちはかなりスッキリした。


dmatsu2005 at 12:30コメント(0)トラックバック(0) 
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