書評

2010年05月09日

【書評】私はなぜ麻原彰晃の娘に生まれてしまったのか

オウムウォッチャーという言葉は既に死語なのかもしれないが、不謹慎なことかもしれないけれど、自分は間違いなくオウムウォッチャーだった。だから、松本智津夫(麻原彰晃)の四女が著者だという、この本を見かけたら読まずにはいられないわけで、その本の感想をブログに書いておこう。

私はなぜ麻原彰晃の娘に生まれてしまったのか ~地下鉄サリン事件から15年目の告白~私はなぜ麻原彰晃の娘に生まれてしまったのか ~地下鉄サリン事件から15年目の告白~
著者:松本聡香
販売元:徳間書店
発売日:2010-04-24
おすすめ度:4.0
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この本を読んだ、一番率直な感想は、この四女である「さとか」さんは、良好な人間関係が維持できない、そして精神的にちょっと病んでいる感じがする(本文中には心の病と闘っていると書かれているけれど)女の子の告白本という感じです。
基本的に、オウム・アレフ・ひかりの輪、更に言えば江川昭子にまでネガティブな話が続いている立場で書かれた本ですから、一般的に言えば、それは世間大多数と同じ気持ち(江川昭子の件は別かもしれないけれど:-p)なはずで、応援してあげればいい、というストレートな気持ちになりそうな論点ではあるはずなのに、精神不安定な感じがビシビシ伝わってきて、どこまでが真実なの?っていう気持ちになってしまうんです。ですから、「さとか」さんの立場から見た場合はそうのかもしれないけれど、本当にそうなの?っていう不安がよぎる本であるかと思うのです。
だから、現役のアレフ信者や、ひかりの輪信者の方達は、そのあたりを突いて、この本は無視すればいいってなネガティブキャンペーンをはじめるだろうな、っていう気さえする内容です。

だけど、「さとか」さんが、そのフォローアップする人間に恵まれていない、という気もするんだな。深く洗脳されていたことで、本質的に解けていない部分があるのかもしれないけれど、先に言ったように「良好な人間関係が維持できない」という気質が問題なんだと思う。喧嘩をしながらも、意見を闘わせながら、更に相手を解り合っていく、というステップを踏めない、ということなのかもしれませんね。
相手が少しでも否定すれば、もう関係は維持できない、ということで離れてしまう、というのは、これがカルトが社会と断絶してしまう基本的な性質なんだな、ということを感じさせてくれます。カルトの場合は、少しでも否定されたら、敵として認識するってことなですよね。
あきらめずにしつこくフォローするような人間がいれば、良かったんでしょうね。ただ、それができるのは「親」のように損得抜きに相手のことを思いやってあげられる立場の人間だけなんだろうな、とも。その「親」が、麻原と、その妻、という状況下ではかわいそうだけれど、フォローが望めない、ということもあるんだろう。

ただ、この本で書かれていた、「さとか」さんの意見としての、次の「事実」については、僕は真実だと思っている(根拠は?、と言われても困るけれど)。
  • 『父(麻原)はやっぱり詐病だったんだ』と、はっきり悟ったのです。
  • 「尊師を隠してでも教えを広めることが尊師への恩返しだと思うのです」
    「麻原外し」の急先鋒である上祐さんが、そんなことを言うのは意外でした。
その他の教団幹部へのコメントなども、非常に興味深かった。新実死刑囚(ミラレパ)が、完全に逝っちゃっているままで、死刑執行されるのでは結局死刑の意味がない気もする感じすらする。
なぜ、自分が死刑をもって罪を償わなければならないのか、ということを感じさせられないのであれば、死刑制度の矛盾を感じる。死刑否定論者ではないけれど、それなら、よほど終身懲役で、少しでも働かせた方がマシだと思うよ、ホント。

dmatsu2005 at 22:25コメント(0)トラックバック(1) 

2009年11月11日

イエスとブッダのお話

最新刊が出ていたのは知っていたのですが、単純に忘れていて、本屋さんに寄ったときに見つけて買ってしまいました。イエスとブッダのお話。おそらく日本以外では許されないであろう、この2人をギャグ漫画にしてしまった『聖☆おにいさん』(中村光・著)。「セイントおにいさん」って読みます。

聖☆おにいさん 1 (モーニングKC)聖☆おにいさん 1 (モーニングKC)
著者:中村 光
販売元:講談社
発売日:2008-01-23
おすすめ度:4.0
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聖☆おにいさん (2) (モーニングKC)聖☆おにいさん (2) (モーニングKC)
著者:中村 光
販売元:講談社
発売日:2008-07-23
おすすめ度:4.5
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聖☆おにいさん 3 (モーニングKC)聖☆おにいさん 3 (モーニングKC)
著者:中村 光
販売元:講談社
発売日:2009-03-23
おすすめ度:4.5
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聖☆おにいさん 4 (モーニングKC)聖☆おにいさん 4 (モーニングKC)
著者:中村 光
販売元:講談社
発売日:2009-10-23
おすすめ度:4.5
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今連載している漫画の中で、ギャグ漫画としては最高峰の出来だと思いますね。イエスとブッダが友達で、立川でバカンスする、という設定は、どういう発想で思いつくのかわかりませんが、宗教的にタブーな感じもたまらないのかもしれませんね。

マイ漫画ランキング(連載中)では、
  • ONE PIECE(週刊少年ジャンプ)
  • 聖☆おにいさん(モーニング・ツー)
  • コンシュルジュ(週刊コミックバンチ)
  • 神の雫(モーニング)
  • 鋼の錬金術師(月刊少年ガンガン)
  • よつばと!(月刊コミック電撃大王)
は外せない感じですかね。あ、連載中といえば連載中の
  • ガラスの仮面(別冊花とゆめ)
ってのもありましたね。これも外せないな。

現在チェック中の漫画雑誌一覧表(13誌)
漫画評論家っていうジャンルで仕事来ないかな。結構しゃべるし、書けると思う、俺。もうちょっと余裕(時間とお金)があれば、月刊誌にも手を出したいのだけどなぁ。

dmatsu2005 at 11:03コメント(0)トラックバック(0) 

2009年10月11日

『罪と音楽』(小室哲哉著)

僕は、こういった芸能人の告白本に対しては、実はそんなに期待して読んでいないのだけど、小室哲哉の作ってきた音楽が嫌いではない僕としては、それほど抵抗感が無く、彼の主張を受け入れることが出来た一冊だった。

罪と音楽罪と音楽
著者:小室 哲哉
販売元:幻冬舎
発売日:2009-09-15
おすすめ度:4.5
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主に3つのテーマが交錯して展開する。

一つは、自分の起こした詐欺事件の逮捕から執行猶予判決までの心の遷り様。もう一つは、他人から見れば輝いていた時期の小室哲哉は、実は精神的に追い詰められ、「生きながらにして死ね」と幻聴が聞こえていて、金遣いが荒くなっていった状況の話。そして、「いい曲+企画=ヒット」という公式とも語られているけれど、単に「いい曲」だけではヒットせず、企画があるからこそ、ヒットを生ませられるというビジネス的な側面から音楽を語っている部分。

特に私が面白く感じたのは、JPOPを、つんくと共に「わかりやすさ」の追求に走っていかせてしまったという分析のところで、ちょっと引用してみよう。
僕の勝手な見解としては、僕ら2人が両輪となり、拍車をかけてしまった現象がある。Jポップの「わかりやすさの追求」だ。
では、「わかりやすい」とは何か?
僕は、「高速伝達」「より早く伝えようとするための方法のひとつ」と捉えている。
「できる限り、直感的、反射的に伝わるよう心がけること」
これはポップスを作るときに不可欠なキーワードだ。しかし、限度を超えてしまうと、高度や高尚なメロディは不可欠になっていく。それは成熟と逆行する流れだ。
「わかりやすくする」「シンプルにする」が、本来の意味から乖離して、「
音楽のレベルを落とす」「音楽を単純にする」と同義語になってしまう。
21世紀に入った頃、実は僕自身も驚いていた。ここまで簡単にしなくてはいけないのか?と。
こう言っては手前味噌になってしまうが、僕やつんく♂さんの音楽には、新たなわかりやすさを作り出そうという模索が、まだあったのではないかと思う。しかし、全体を見渡すと、正直ちょっと馬鹿じゃないと(ちょっと馬鹿にならないと)書けないくらいの歌詞やメロディまであった。
だから、自分は前進したいのに、時代は後退しているという葛藤に悩まされもした。

この辺は、アーティスト側ではなくて、オーディエンス側の人間でも、90年代の音楽を知っていれば、「確かに」と感じる話ではないだろうか。

あるテーマを共有すること、これはビジネスの世界でも同じで、営業マンと顧客が、商品やサービスを理解すること、これにスピードをもって伝達できれば、そのビジネスはうまくいく。
「わかりやすさ」というものが「サービスの低下」につながってはいけないけれど、結果として「サービスの低下」になっている「簡単な商品」だけを売ってしまっている現状ではいけない。
提供できる商品やサービスを、どのようにして伝えるのか。いつも、このことだけを考えて、わかりやすく、でも、伝えるべきポイントは漏らさずに理解できるように。

ビジネスの対象商品は違えど、自省することのできる本でした。


dmatsu2005 at 15:02コメント(0)トラックバック(0) 

2009年08月20日

読みたい本が積み上がっていく

本来であれば、書評を書くべきなのだろうけれど、消化不良の状況です。ついつい、溜め込んでしまっているのですが、整理するためにも一旦、ここで一覧を作っておきましょう。

僕が2ちゃんねるを捨てた理由 (扶桑社新書 54)僕が2ちゃんねるを捨てた理由 (扶桑社新書 54)
著者:ひろゆき
販売元:扶桑社
発売日:2009-05-29
おすすめ度:3.5
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あんまり2チャンネルを捨てた理由に言及しているわけではなくて、どちらかというと、いろいろな人のWeb2.0の解釈がおかしいとか、今後のインターネットにおけるサービス予想だったりする、らしい。
ひろゆきの視点って冷めているので、苦手な人もいるんだろうけれど、僕は、ブレナイ意見を持っている人だなぁ、と思ったりしている。

寝る前に本を読む習慣があるのだけども、実は最近、寝る前にはDQ9をやっていたりするので、読書が進まないんだなぁ。ベッドサイドに持っていっておこうと思う。

キュートな数学名作問題集 (ちくまプリマー新書 115)キュートな数学名作問題集 (ちくまプリマー新書 115)
著者:小島 寛之
販売元:筑摩書房
発売日:2009-08
おすすめ度:4.0
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dankogaiに紹介されていた本だけれども、その後、著者のブログでもコメントされていて、非常に興味を引く本なんだよなぁ。

小飼弾:問題、解くだけじゃつまらない - 書評 - キュートな数学名作問題集
小島寛之:『キュートな数学名作問題集』出ました!
小島寛之:問題解きの効能のあれやこれや

特に、小島さんのブログでの言及で
問題解きのとき、お勧めなのは、気心の知れた数人で議論しながら解くことである。これは、とても効果的である。まず、同じ問題を見ても、人によって感じ方 が違う。複数の人の感触を合体すると、問題の本質が浮き彫りになったりするものだ。どの人も独力では解けないのに、集まって議論すると解けてしまう、とい うことはままある。それは普通の問題解きでもそうだが、ほんちゃんの研究でもそうであり、共同研究をする効能はそこにある。
と書かれていました。これは確かにそうだ!と、ものすごく同感。あるテーマに対して、みんなで悩んで解決したという経験は大学時代もあったけれど、社会人になってからも、何度もあった。一人で悩んでいるよりも、みんなで悩んだほうがいい。三人寄れば文殊の知恵と昔から言うけれど、抱え込まずに議論したほうが、それはプライベートな問題でも、ビジネス上の問題でも、良い方法を見つけられることがあるんだ。

この本は、暇な休みの日に、木陰で楽しみたいと思っているので、まだ封印を解かずにおいておきます。

罪と罰罪と罰
著者:本村洋 宮崎哲弥 藤井誠二
販売元:イースト・プレス
発売日:2009-04-16
おすすめ度:5.0
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ドフトエフスキーじゃないよ。著者を見てほしい。「光市母子殺人事件」で、被害者として明確な意志を貫き続けた本村洋さんの本です。本村さんはこの本を最後に、公的な発言は行わないとしているらしく、この事件の裁判を通じて感じた様々な点について、率直に語っているとのこと。

本村さんが語った「もし犯人が死刑にならずに出てきたら、私がこの手で殺す」という、刑法の制定理由を無視する感情的な被害者でありながらも、日本人の仇討思想に非常にマッチするところが、多くの方の興味を引いた言葉は忘れられません。
その上、なんだか、人権派とか言われている死刑反対弁護士が、ドラえもんに助けてもらうとか、どうしたこうしたとかいう、訳のわからない弁護活動を始めたり、橋本弁護士(現:大阪知事)が懲戒請求をそそのかして訴えられたりと、まぁ、とにかく、周りも騒ぎまくる、注目の事件であったことは間違いありません。

その総括を聞いてみたい、素直にそう思ってこの本が読みたいわけですが、単にまだ積み上がっているだけ、という状況だったりして…。やれやれ。

夜にはずっと深い夜を夜にはずっと深い夜を
著者:鳥居みゆき
販売元:幻冬舎
発売日:2009-08-06
おすすめ度:5.0
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僕は鳥居みゆきが大好きで、結構楽しみに見ているのだけど、共感してくれる友人がいないので、ちょっと残念。初めて妄想紙芝居を観たときの衝撃は忘れられません。
で、その鳥居みゆきの短編小説集のようです。すぐに重版が決まったらしいので、結構売れたみたいですね。今現在でもAmazonの本ランキングで21位だし。

超簡単 お金の運用術 (朝日新書)超簡単 お金の運用術 (朝日新書)
著者:山崎 元
販売元:朝日新聞出版
発売日:2008-12-12
おすすめ度:4.5
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最近、直接お会いできたブロガーさんで、アセットアロケーションについて、ずっと語っておられる貞子ちゃん。彼女が紹介していた本なので、早く読もうと思いつつも、だいたい貧乏なので、運用するだけのお金が無いので、後回しになっている気がする…。困ったもんだ。

お、ちょうど5冊だなぁ。まだあるんだけども…。


dmatsu2005 at 18:12コメント(1)トラックバック(0) 

2009年06月14日

『A course in game theory』が無料ダウンロードできる

ゲーム理論の代表的なテキスト『A course in game theory』が筆者のWebサイトで無料ダウンロード可能になったと聞いて、早速ユーザ登録&ダウンロードしました。

Books by Martin J. Osborne and Ariel Rubinstein
http://theory.economics.utoronto.ca/books/

僕の専攻は大雑把に言えば情報科学という、コンピュータ系の専攻ですが、専攻テーマといえば「人間の意思決定と最適・合理的な行動選択の差異」といいましょうか、機械(マシン)に意思決定を任せてしまう方が、合理的なのか否か、というようなテーマでした。
今でも、このときの研究経験は非常にタメになっていると思っていますが、修士課程を途中で投げ出してしまった自分に反省しておりまして、もう少し生活にゆとりができたら、研究に打ち込みたいと人生プランを考えておりますが、まぁ、それはおいといて、「ゲーム理論」はそういう意味で、「最適な行動選択」が何か、ということをまとめた理論です。

ある時点で、ゲーム理論というのは、なぜか研究が停滞してしまったようにも思えますが、改めて勉強したいな、と思っていたので、ちょうど英語の勉強にもなるし、一通り読んでみようと思います。
こういう勉強会があれば参加したいなぁ。近くの大学かどこかで、ゼミやってませんか?参加させてください。(群馬県前橋市在住です)


書籍版が必要な方はこちらからどうぞ。



dmatsu2005 at 00:47コメント(0)トラックバック(0) 

2009年06月05日

西原理恵子

初めて西原理恵子のマンガを読んだのは高校生の時で、うちの親父が定期購読していた週刊朝日に掲載された『恨ミシュラン』だったと思う。それから、彼女の毒っ気がたまらず、『ちくろ幼稚園』をヤングサンデーで見ていたりしていましたが、スピリッツで始まった『ぼくんち』が、彼女のストーリー物として深く深く感じ入ってしまう作品で、なんともいえない読後感を楽しんでいました。

ある時、『まあじゃんほうろうき』の単行本を読んだ時から、西原理恵子の素晴らしさを感じ入りました。ここまでバカなことをマンガにして書いているんだ、と。楽屋落ちのようなネタではじまったマンガが、あるときから、キャラが立って、勝手に動き出すというか、現実なのかフィクションなのか、そのギリギリゾーンの世界が描き出される感じがたまらなく好きになりました。

それからというもの、SPA連載の『できるかな』などを読み続けていってるので、鴨ちゃんとの出会いから結婚話まで、ずっと彼女の人生を追い続けながら、それがずっとマンガで描かれ続けていることの凄さを感じています。
直近では、『毎日かあさん』がアニメ化もされ、TVインタビューなんかも増えてきているので、結構びっくりしていますが、今回は、この記事を見かけて、西原理恵子についてブログ記事を書いてみようと思ったわけです。

エロ本のカット描きから始まった仕事 プライド捨てて「売り込みしかない」
漫画家・西原理恵子さんインタビュー(前編)
http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20090526/155497/

働かないという選択肢はない 今も大バクチの最中
漫画家・西原理恵子さんインタビュー(後編)
http://www.nikkeibp.co.jp/article/column/20090601/156933/
西原 私はものすごく悲観論者で、明日良いことがあると思ったことがないんです。今でも「仕事がなくなったらどうしよう」と心配してるんです。18歳の時から“派遣切り”というヤツに遭っているので。誰にも頼れないのに、雑誌がつぶれたり、編プロがなくなっちゃったり、そういうところでずーっとやってきた。東京でフリーで仕事をしている人たちは、一度はそんな目に遭ってたりするんじゃないかな。だから、仕事をしているすべての雑誌にきちんと自分のポストを置いて、何十年も続けて自分を宣伝しておく。ここがダメになったら、こっちでやっていけるように。それをもう十数誌でやってきました。

 こんなことは、フリーで仕事をしている人たちは、みんなやってるよね。

 でも、そんなふうに仕事を突然失うような目に遭ってるのに、「なんとかなる」とか、「そのうち良いことある」なんていうことはありえない。それでダメになっている人を、私は田舎で山ほど見てきました。
西原の一番最近の著書である『この世でいちばん大事な「カネ」の話』の宣伝記事のようでもあるけれど、どちらかというと『上京ものがたり』あたりに書かれている話が中心のように読めます。この記事を読むと、ホント、ジェンダーフリーの活動でもしているんじゃないか、と思えるようなコメントだけれども、「金がなければ首がないのと一緒」という生活感に満ちた裏付けがあるので(これはマンガの中のセリフだけど)、浮ついた女性社会進出話ではないところに安心感を感じます。

こういった実体験型の漫画家さんがいろいろと出てきて、現代洋子の『おごってジャンケン隊』も面白かったけれど、コンスタントに描き続けているという点で西原理恵子の偉大さを感じます。
アル中だった鴨ちゃんとの生活に関しては、『りえ蔵』の「日々まんが」に当時の状況が書かれていて、病気だったけれど鴨ちゃんは子供のことが本当に好きだったんだなぁと思う内容です。

いまのところ、西原理恵子のマンガをWebで読むには
というところでしょうか。

西原理恵子の作品はこちらで集めてみました。
http://astore.amazon.co.jp/fronroadtopro-22?_encoding=UTF8&node=16

興味をお持ちになりましたら、ぜひご一読を。


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2009年04月17日

男子ごはん

日曜の午前11:25にテレビ東京で放送されている「太一×ケンタロウ 男子ごはん」を観たことがありますでしょうか?料理番組として、あんまり特定の調味料メーカーに毒されていない、自由度の高い番組だと思って観ているのですが、料理内容も自分のツボなので、できるだけ欠かさずに観ています。
最近、録画してまで観ているのは、この番組と「きらきらアフロ」だから、どちらも7ch on 地デジ! きらきらアフロは制作がテレビ大阪だから、テレ東ではないけれど。(話は脱線するけれど、どうしてアナログ12chからデジタル7chにch番号を変更してしまったのだろうか。12チャンは12チャンでいいのに。テレビ朝日が5chってのも、とっても違和感ありまくり。)

それで、この番組のホームページに放送終了後にはレシピが掲載されるのですが、今週分と先週分の2週分だけのレシピ掲載で、それ以前が手に入らない。そのうちにレシピ集が出るんだろうなぁ、と思っていました。そしたら、やっぱり第1集が4月20日に発売です。

100%買いですね。ケンタロウのレシピ集も他にも持っていますが、この人の料理は作り方もカンタンなことが多くて、わかりやすく、その上美味しいと思ってまして、稀代の料理研究家だと確信しています。

小林カツ代先生の息子さんですから、親の七光りが、というのもあったのかもしれませんが、最近は「小林」という名字を使いませんね。意識的に親離れをしているのかな。僕は使えるスネがあるのならば、いくらでもカジリタイのですが、どこにもかじれるスネがない・・・。ま、そんなことはどうでもいいのですが、多くの料理研究家がいらっしゃいますが、この人といえばコレっていう有名なレシピってのがあるじゃないですか。

陳建民・健一親子といえば「麻婆豆腐」、周富徳といえば「炒飯」(特に、鮭炒飯だと思う)、レシピじゃないけれど、平野レミだったら「レミパン」とかね。
僕は、小林カツ代・ケンタロウ親子といえば「肉じゃが」(特にフライパンで作る)が代表作となるレシピじゃないかと考えてます。
ケンタロウはどうやら、そこからカレーに移行しようとしている気もしますが。

ぜひ、美味しいレシピばかりですから、料理にチャレンジしてみたい方は一冊いかがですか?

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2008年10月23日

【書評】愛が企業を繁栄させる

書評ばかりになってしまいますけれど、今日は『愛が企業を繁栄させる』(←このリンク先で一部が試読できます)を紹介します。
ヤマダ電機・法人営業部が配っている『shanimu』という雑誌があります。こちらで、ずっとアントレプレナー対談を連載されている福島敦子さんの新刊が発売されました。早速読んでみました。

タイトルからして、とっても福島さんらしいな、と思える内容でしたけれども、産地偽装やら汚染米の販売やら、企業不祥事がニュースによくなってしまうこの頃ではありますが、ここで紹介されている企業は、その設立コンセプトが明確で、極めて健全な会社ばかりです。惜しむらくは、本文でも触れられていますが、早稲田アカデミーの創業者:須野田誠氏が7月に亡くなってしまったことで、須野田イズムが企業文化として継続して欲しいと願うばかりです。

全編を通じて感じるのは、「企業は営利組織なのだから、利益を上げなければならない」ということが、経営方針とブレないといいますか、バランスがいいといいますか、そういった経営者がいるんだよっていうことを感じます。
なかなか、すぐに利益につながりそうにない先行投資ってのは、怖くてできないものですし、そもそも、先行投資するだけのお金が無いって話になることも多いと思うのですが、自分の信じた道を突き進んで、企業として成長していっているという、社会ニーズを見通せる目を持った経営者たちの話とも思えます。
そう言ってしまうとラッキーな経営者たちの話なのか、という穿った見方もされてしまうのかもしれませんが、確かにラッキーなのかもしれないけれど、仕事を楽しんでいるように見える経営者たちです。自分のポリシーを貫いて仕事をしているわけですから、成功したのはラッキーということもあるでしょうが、楽しんで仕事ができるのは間違いありません。

ただ、そうやって成長できた企業は、矛盾を内包していたりしていないから、「愛」に満ちていて、社会貢献度が高い。それは、どこかに寄付したりするということではなくて、企業の存在そのものが社会貢献であるような、そういった企業となっている。

嫌な話題ばかりのニュースが多いですけれど、こういったポジティブなケーススタディを読むと、幸せな気持ちになれます。ビジネス戦略とかツール活用とかの、成功話ってのが多い(ケーススタディ本って日本で書かれたものが少なくて、アメリカの企業の話を和訳したものが多いからなのかもしれない)けれど、企業の設立コンセプトの段階からのケーススタディは、何をポリシーにしていけばいいのか、と悩んでいる人には、とっても参考になるんじゃないかなと思える一冊でした。



dmatsu2005 at 19:24コメント(0)トラックバック(0) 

【書評】確率的発想法〜数学を日常に活かす

大学時代にDempster-Shafer理論とも呼ばれる証拠理論について学びました。直接的にはそれを研究するには至りませんでしたが、私が所属した研究室では、人間と機械(コンピュータ)の適切な協調というものがテーマでした。
何らかの意思決定を行うという状況下において、人間はどのような推論を行っているのか、ということを表現する一つの手法として、その証拠理論は用いられていました。「人間が意思決定すべきこととなっていること」を機械(コンピュータ)が支援する、あるいは、機械(コンピュータ)がそのまま行ってしまうのか、ということもテーマの一つですが、私はどちらかというと、人間が行っている意思決定そのもののメカニズムを定式化したいという方向性で研究していたように思えます。

その証拠理論に触れられているわけではないのですが、確率論に近い理論でありまして、確率論では無理がある人間心理をどのように定式化するのか、ということのアプローチ方法について、非常にうまくまとめられた本に出会いました。大学時代に、この本が出ていたら、そしてそれが読めていたら、また違ったアプローチといいますか、研究テーマが得られていたと確信する本です。


そんな本なので、万人受けする本ではありません(断言できる)。でも、そういったテーマに取り組みたい人には非常に参考になる本ではないかと思う一冊です。

たとえば、

壺A:50個の赤玉、50個の黒玉が入っている
壺B:赤玉、黒玉のそれぞれの個数は分からないが、合わせて100個入っている。

上のような2つの壺があって、「壺の中に手を入れて赤玉を取ったら賞金がもらえる」としたら、どちらの壺を選んで玉を取り出しますか?

という問題だと、壺Aを選ぶ人が多いようです。これは確率論では期待値算出が壺Aでしかできないので、もう表現できないのですけれども、どのように定式化していくか、というような話です。
数学的な興味のある方、ゲーム理論を勉強している方など、ぜひ一度お読みになってください。


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2007年10月04日

【書評】 BOφWY 日本のロック

コンビニでふと見かけた別冊宝島「音楽誌が書かないJポップ批評18 BOφWY 日本のロック」という本を見つけて買ってしまいまして、移動中、読みふけってしまいました。

先日BOφWYのCDが2枚出まして、それも買って久しぶりにBOφWYを聞き込んでいまして、ちょうどその矢先に見つけた本(2002/5発売なので5年前の本です)だったので、とても楽しくてたまりません。僕が中学生のときにハマッたBOφWY。細かいところまで書いてあって、思い出がよみがえり、また感傷にふけるといった感じ。

僕の復活して欲しいバンドのぶっちぎりNo.1ですね。レベッカとかユニコーンとか、聞きたいとは思うけれども、圧倒的にBOφWYに復活して欲しい。一夜限りの復活でもいい。ライブ行きたい。本当にそう思います。

カラオケに行って歌いたくなってきた。

dmatsu2005 at 20:01コメント(0)トラックバック(0) 
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