三権分立

2008年05月07日

南アフリカ訪問 その4

2008.01.21

 7:00から貿易産業省のPumelaとブレックファストミーティングです。…のはずが、南アフリカは今大変な電力不足。各地で電力の供給不足から信号が停電してしまい、その結果、大渋滞が発生してしまうようです。というわけで、7:00からの予定でしたが、8:00ごろ、Pumela到着。ちょっと遅れてしまったけれど、昨年日本に来ていただいたお礼と、現況を伺う。アメリカにも出張で行っているらしく、南アフリカでコールセンターのアウトソーシングを引き受ける話をしているそうです。英語が母国語であることと、時差があることで、24時間のコールセンターサービスの拠点には便利なようです。
 さて、ホテルをチェックアウトして、The Department of Trade & Industry(DTI)に移動です。いろいろと南アフリカにおけるPC需要および市場の概況を聞きます。
  • 非常に競争の激しい市場であること
  • 政府や鉄道・電気などの会社との取引できるようになることが重要だということ
  • ICT(Information and Communication Technology; 海外だとITじゃなくてICTっていうことが多いね)関係の人材育成を進めていて、PCアセンブリ工場についての人材供給も可能(4〜6ヶ月のトレーニング済みの人材)であること。
 また、ここで初めてBEE(Black Economic Empowerment)プログラムという黒人優遇政策のことについて伺いました。簡単に言うと、会社ごとにBEEスコアが算定される。それは、黒人資本であるとか、黒人が経営者であるとか、従業員の何割が黒人であるとか、そういうことで加点されていくスコア。そのスコアによって、公共入札において、実際の入札金額から何%か割り引いた金額で入札したものとみなす、ということらしい。つまり、A社のBEEスコアだと10%減とみなす、というような場合にA社がZAR10,000で、B社がはA社(ZAR9,000で入札したものとみなされるから)だということです。
 加点の仕組みは非常に複雑なので、一概には言えないようなのですが、こういった仕組みを持つことで、アパルトヘイトの撤廃後、圧倒的な資本力を持つ白人に対して、黒人を経済的に優遇して競争力を持たせる国家政策となっているようです。
ジャコランダ ちなみに、DTIのビルの横にはジャコランダという木がありました。オーストラリアから持ち込んだ紫色の花をつける木だそうです。行った時期ではもう花が落ちていましたが、葉がとても奇麗な緑の木でした。






国会?国会?前の広場





国会?前にあった像 さて、ヨハネスブルグでの打合せはこれで終わり。今回のメイン目的地であるダーバンへ飛行機で移動です。空港に行く前に、ちょっと寄り道してもらって、国会を見てきました。
 三権分立って覚えてますか?中学校で習うんだけど、「立法」「行政」「司法」という国家権力を分け、それぞれの機関が他の機関を監視できる立場にするということですが、良く知らなかったのですが、最近の国は、それぞれの機関を別な都市に設置することがあるようなんですね。
 何故か、最近話題にならなくなりましたが、日本の首都移転についての話で、機関別に分ける話はあまり聞きませんでしたね。おそらく、日本の場合、立法と行政、すなわち政治家と官僚が深く結び付いているから、そういう話にしづらいんでしょうけれど、物理的に分離させてしまうってのはいい考えです。
 で、南アフリカの話なのですが、ここも立法府はケープタウンに、行政はプレトリアに、司法はブルームフォンテーンに分けて設置しているそうです。
 ということは、プレトリアにある国会ってなんなのだろう?って不思議な気がしているのですが、今となってはよく分からない。ここは一体どこだったんだろうか?誰か教えて、って感じですね。

dmatsu2005 at 00:05コメント(0)トラックバック(0) 
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