南アフリカ

2008年06月06日

南アフリカ訪問 その12

2008.01.26
 香港から成田の飛行機がオーバーブッキングで、自分の席がアップグレードされまして、ビジネスクラスに変更されたのが嬉しかったですね。ありがとう、ANAって感じです。ANA プラチナ会員なので、いろいろと特典があって素晴らしいです。香港ではラウンジも使えたしね。
 ビジネスクラスだと、機内食もグレードアップしていていい感じ。脚も伸ばせるので、ほっとできるし。いつもオーバーブッキングになるといいのに、とか思ってしまう。
 さて、なんとか成田に着きまして、同行していただいた大使館の人と別れまして、家まで帰ります。3時間くらいかかるのですが、それでも当日内には家に着きました。
 今回の南アフリカ訪問で得たものは、高度成長期の国っていうのを体験できたことだと思います。
 インフラがどんどん整備されていき、人々の暮らしはどんどん豊かになっていく。しかし、その反面、格差も広がっていて、治安面で不安な部分も大きい。
 どこまで、最低限の生活を保障していくか、ってことが国の施策として異なってくるところなのでしょうね。日本は弱者を切り捨てず、憲法第25条「すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」に基づいた、最低保障を行ってきた結果、あまりにひどい貧困というのは避けられたのかもしれません。
 ワーキングプアなどの現在取り上げられている問題も現実的にあるけれども、それ以下の人権保障をどこまで行うのか、また、不法移民が増加の一途をたどる南アフリカで、「国民」とは何なのか、という問題もすぐには解決しないのでしょう。
 それでも、経済成長が続いていき、W杯の開催など国民がまとまる、という形で良い方向に進んでいくことを願います。
 さあ、自分のビジネスも進めていかなければなりません。がんばろう!!



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2008年06月05日

南アフリカ訪問 その11

2008.01.25
 昨日は、病院で皆様にご迷惑をおかけしてしまいましたが、脚は痛いものの、とりあえず帰れる、ということでひとまず安心。
 今回のミーティング内容の覚書にサインして終了です。
 ダーバン→ヨハネスブルグ→香港→成田と計19時間のフライトです。ちなみに時差が7時間あるので、それを考慮すると26時間かかるわけでして、乗り換えも含めると、25日の13:55にダーバンを発って、26日の20:15に成田着というコースです。
 Doctorには、飛行機に乗って帰るなら、とにかく水を取って、脚を動かせ、と。できる限り、機内でも動き回っていろ、という話をされましたので、飛行機のエコノミークラスのゾーンをくるくる往復していました。



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2008年06月04日

南アフリカ訪問 その10

 実は、こちらについてから2日目の夜、ベッドの上で右脚がつった感じがしました。普段、つったときには、その後、そうっと足を伸ばしていかないと痛くてどうにもならないのですが、今回はそうでもなく、ある程度したら、そのまま歩けるくらいの痛みだったんです。
 しかし、翌日からどうも右脚が痛い。変な話で歩いていると痛くないのだけれど、長時間座っていると痛いというおかしな話。加えて、夜に部屋に戻って、靴下を脱ごうとするとわかるのですが、ひどい浮腫みがあります。明らかに靴下はここまで履いていたんだなってのがわかるくらい、しっかりとむくんでいます。
 どうしたのだろう?と、足の付け根の方を見ると、虫さされに似た跡を発見。なんか、アフリカにまで来て、変な虫に刺されて、足が浮腫んでいるというのは、非常に嫌な感じ。しかも痛みはひかないし。
 いろいろと考えた末、ショッピングセンターに行くのはキャンセルして、病院に行くことにしました。海外で病院にかかるのは初めての体験です。
 ダーバンのCITY HOSPITALという病院に向かいます。先に受付で症状を聞かれて、その後R400払ってから診察が受けられるのですね。非常に面白い仕組みに感じました。
 時間も時間だったせいか、Doctorがなかなか来ませんが、診察がやっとはじまり、一緒に付き添ってくださった方が症状を訳してくれます。自分ひとりだと、筆談になってしまうところでしたが、なんとか症状を伝えて、虫に刺された、と一生懸命言いましたが、「これは虫刺されが原因ではなくて、右脚内の血流の障害だ(You have a trouble in your leg blood line.っていった気がする)」と診断されます。え?虫刺されじゃないの?という話なのですが、専門医を呼ぶから待っていろという話になります。しかし、もうそこで、2時間以上経っていますし、面倒くさいのと、専門医の診察を受けると高い(R1200って言われたし)というのもありますが、何というのかな、「明日帰れなくなる気がする」という予感がありまして、意地でも帰ると伝えます。そうすると、医者が「治療拒否の文書にサインしなければ帰さない」という話になりまして、Refusal of Hospital Treatment(治療拒否)という書類にサインをして帰ります。医療訴訟に発展するとまずいからなのでしょうけれども、こういうところがしっかりしているな、と感心します。
 そのときのDoctorには日本に帰ったら、何科にかかればいいのか?と尋ねたら、
・Family Doctor
・Physician
と書いてくれました。でも、これは「かかりつけ医」か「内科」ってことですよね。本当にそれでいいのか?と心配になります。日本に戻ったら、それは病院に行って相談しようと深く考えませんでした。
 結果的に言いますと、日本に帰って来てから「右脚ヒラメ筋血栓症」という、つまり、エコノミークラス症候群だったという診断を受けました。脚の中の血管が詰まってしまっているということです。
 飛行機の中で酒を飲んで寝る→肝臓がアルコール分解する→分解には水分が必要なので、体内の水分がどんどん失われる→血液ドロドロ状態の上、椅子で寝てしまっていて身体を動かさないから、脚に血液が溜まる→血栓ができてしまう、という理論です。もともと太っているから、血栓ができやすい上に、ちゃんと身体を動かしていない、水分補給をしない、というのが原因です。
 で、わかったことですが、この症状になったときには、1・2週間は、安静にしていなければいけないようです。というのも、血栓ができて、しばらくの間は、その血栓が血管壁から剥がれて、どこかに飛んでしまう可能性が高く、それが肺やら、心臓やら、脳に飛んでしまうと、すぐに命にかかわる症状になってしまうから、ということですね。
 やっぱり、あのとき専門医の診察を受けていたら、すぐに帰れなかったようです。危ない危ない、ってどっちが危ないのか…。ちなみに、旅行保険に入っていたので、入院してもお金の心配はなかったのですけれどね。日本での治療費も全額保険でまかなってもらえますし。
 結局何科にかかっていたか、といいますと「心臓血管外科」(@前橋赤十字病院)です。僕の場合は外科的な治療はありませんでしたけれども。この後、5月下旬までずっとワーファリンという薬を飲んでおりました。このワーファリンという薬は、納豆を食べてはいけない薬でして、納豆を食べる頻度が高い自分には非常に辛い4か月間でした。そういうわけで、今度から長時間飛行機に乗る時には、ちゃんと水分を取って、動き回るようにします。



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2008年05月11日

南アフリカ訪問 その8

2008.01.23

 今日は、最初にヘリコプターに乗せてくれるそうです。実はどうしてヘリに乗せてくれるか理解していなかったので、それが後から問題になるのですが、とりあえず、喜んでヘリに乗ります。

ヘリコプター外観 ヘリコプター内部

 海沿いを飛んでいくので、海岸線の写真が撮れました。これは自分でもうまく撮れたと思っている写真。

海岸線 プール付きの家ばかり

 よく見てもらうと、各家にプールが付いていることがわかります。この辺は高級住宅街&別荘地ってことなんでしょうかね?
 ダーバンでは新空港を建設中でして、その予定地に飛んでいきます。実は、ここまでの車の手段があまり良くないために、上空から見学してくださいってことだったんですね。

新空港予定地

 さて、この後はミーティングです。ビル群が都会っぽいですよね。

ビル群 プレゼン資料

で、ミーティングをしていくうちに、新空港の中の用地が新工場にどうだろうか、という話になっていくわけです。そこで、僕は空輸だと輸送費が高いからダメだ、と、基本的にパーツは船便だというような話をすると、何やら空気が変わってきました。
 というのも、ヘリに乗せてくれていたのは、この空港内への用地を貸すことを業務にしている会社だったようで、一気にテンションが覚めてしまった様子。事前に説明してもらえてなかったので、話がおかしなことになってしまったようなのですね。
 さて、そういうわけで、この後のミーティングについても、全て内容変更。もう少し、プロジェクトメンバー内部(つまり日本側と南アフリカ側)での話合いをもたないとまずいってことになったわけです。
 内部で事前に十分なミーティングを行う、それが当たり前なのですけれども、今回はとにかく色々な人に会う、というようなスケジュールを組んでしまっていたようで、それぞれの思惑がずれてしまっていたわけです。で、14時から18時まで、ビジネスモデルについてきっちりミーティング。明日の朝までの宿題も出て、これまでの前提条件について改めて再試算を行うこととなりました。
 今回は分量も少なめなので、気が付いた点と昼食の写真を付けておきましょう。

全部緑の屋根 エリアごとに屋根の色が分かれている

 ヘリから住宅街を見ていた時に気が付いたのですが、もちろん、そうでないところもあるのですが、屋根の色がすべて統一されていることが非常に多いんですね。これは、そのエリアの住宅販売会社が揃えるんだと思うのですが、日本ではあまり見ない光景なので、おもしろかったので写真を撮っておきました。

ミリオネラーズ・パスタ

 もう一つは、料理の分量。タバコの箱を見て、大きさを推測してください。これで一人前です。しかも安い。Millionaire’s Pastaって名前だったと思います。シーフードにキャビアまでついて、でも日本円で850円くらい。しかしながら、とてもじゃないけれど食べきれませんでした。ま、その前の空気が非常に気まずかったので食欲が失せていたのかもしれませんが。食べきれなくて悔しいので、食べ残しも写真を撮っておきました。

パスタ食べきれず

 しかし、ヘリコプターに乗れていい一日でした(連れて行ってくれた方には悪いけれど)。この経験で、お金を貯めて、ヘリコプターが欲しいと強く考え始めている自分がいます。





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2008年05月10日

南アフリカ訪問 その7

 特におもしろかったのは、南アフリカでのMicrosoftの方を呼んでもらっていて、どのような市場なのか、という説明をしてもらえました。キーワードは「Black Diamond」。
  • Black Diamondは260万人で前年比30%増であること。(2007年)
  • Black Diamondが南アフリカの全体消費額の28%を占め、総額1800億ランド(約2兆8800億円)にのぼること。< /li>
  • Black Diamondsの47%が郊外に住み、毎月12,000世帯(50,000人)が引っ越ししていること。(旧黒人居留区から都市に隣接する郊外へ引っ越ししている)
南アフリカの黒人の中で、俗にいうMiddle Class(中流)が非常に増加しており、また、消費意欲が盛んであることを教えてもらいました。既にこのBlack Diamondの平均収入は白人全体の平均収入を超え(月額6,100ランド: 97,600円)、Black Diamondへのマーケティング施策が重要なテーマであることがわかりました。
 全体平均の月収は ZAR1,650(日本円で 26,400円)ですから、Black Diamondの所得が非常に大きい(約3.7倍)ことがわかります。ちなみに、日本だとどうなのか、という比較をすると実感がわきますが、インターネットでざっくり調べてみると厚生省の平成18年度・国民生活基礎調査が見つかりまして、世帯人員1人当たりの平均所得金額は 205.9万円。月収にすれば約17.2万円ですから、南アフリカ全体平均からは約6.5倍の開きがあります。ところが、Black Diamondの人たちからは約1.8倍の開きですので、大きく縮まっていることがわかりますよね。
 本来は物価水準や税金体系なども考慮しなければならないわけでして、物価も安いし、食べ物には税金はかからない。もちろん、土地も安い(人口は日本の約36%で、国土は3倍となれば、人口密度は9分の1)わけでして、高度成長期の南アフリカは、よっぽど今の日本より将来の夢があるかもしれません。
 何度も繰り返しますけれど、日本人は絶対に海外への進出をしなければ、今の生活を続けることはできません。これまで、たくさんのお金を海外に拠出してきました。このままでは、基金や円借款のお金を戻しながら、年金生活みたいな日本になってしまいます。もっと積極的に海外に進出すべきです。(市場が無いとか、人口が減っているとか、くだらない言い訳で業績悪化を嘆いてる経営者の声を聞くと、呆れてしまう。)

uShaka Marine World Cape Town Fish Market (uShaka)

 さて、ミーティングも終え、今日のディナーは民族レストラン(uShaka Marine Worldの中にあるCape Town Fish Marketというお店)で、アフリカの食事を楽しみます。

入口にて



 入り口では、民族衣装を着た人たちが歓迎の歌を唄ってくれます。アフリカの民族音楽ってタテのりだよね、って言われて、確かにそうだと思いましたが、基本的にタテのりな感じ。

顔にペイントされる

 顔にペイントされて、食事を楽しみました。

店内・その1店内・その2店内・その3料理各種パン各テーブルへ歌いに来てくれる店外から(夕方)店外からお店を(夜)店外から街を(夜)



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2008年05月09日

南アフリカ訪問 その6

2008.01.22

 ダーバン(Durban)というのは、クワズール・ナタール(KwaZulu-Natal)州の都市のひとつで、州都はピーターマリッツバーグ(Pietermaritzburg)とのこと。ただ、ダーバンは南アフリカでの最大の都市で、また同時に最大の港を持つ都市なんだそうです。昔からここを拠点に貿易が盛んにおこなわれていたそうで、特にインドとの貿易が盛んだったようです。ですので、インドからの移民も非常に多いようでして、インド系の方が非常に多い街に感じます。
 今日はまず、州の経済大臣に会いに行きます。ブレックファストミーティングなのですが、州都のピーターマリッツバーグへ移動。
 簡単な自己紹介と我々のミッションについてプレゼンをして、大臣のお話を聞きます。
 今回のPC製造工場を作るプランは非常に興味深いテーマであるとのこと。ICTが世界に比べてアフリカが遅れているので、実際に経験を積み、技術を発展させていかなければならないので、この分野に対して重点的に投資を行っていく方針であり、中央政府・地方政府、そして各官公庁が一緒になってサポートしていかなければならない。また、このプランが進んで、輸出産業になれれば、非常にありがたいと考えているということをおっしゃっていました。
 ここで、朝食をいただきまして、次にSITA(State Information Technology Agency)に向かいます。連絡の手違いからか、本来はピーターマリッツバーグでミーティング予定でしたが、先方はダーバンで会うというつもりになってしまっており、またダーバンへ移動。
SITAというのは、各官公庁のIT部署が集まって庁になったところで、各省庁のITに関すること、特に購買の手助けを行う政府機関です。最近は、民間と官公庁の間を取り持つコンサルティング業務が増えてきているということでした。
 つまり、会社ができたらSITAに登録して、入札に参加してくれっていうことですが、マーケティングに関するミーティングを中心に行いました。



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2008年05月08日

南アフリカ訪問 その5

 空港からSouth African Airwaysで移動です。国内便でもサンドイッチといった軽食が出るところが海外って感じですね。国内で、よく、お腹をすかせて飛行機に乗るので、お金を払ってもいいから軽食を出してくれって思うことしきり。おにぎりとか食べたい時があるんだけどな。ANAプレミアムシートに乗れば出るのだけれど、そのために7,350円の追加料金は払えないし。
ダーバン空港その1 ダーバン空港その2

 ダーバンに着くと、そこは完全に夏。暑い!ヨハネスブルグは雨模様だったので、そこそこ暑さは抑えられていたのですが、ダーバンは完全に夏。日差しも痛いくらい。
コンドーム配布BOX

 ところで、HIVキャリアが非常に多いとされている南アフリカでは公共施設のトイレにはコンドームを配っている箱が付いているのですが、どこにも入っていませんでした。あったら、1個もらってくるのに。
FIFAW杯まであと○○日

 空港の外には2010年のFIFAワールドカップ開幕までのカウントダウン看板がありました。

ダーバン市内・車窓から・その1 ダーバン市内・車窓から・その2

ダーバン市内・車窓から・その3 ダーバン市内・車窓から・その4

 空港からは車で迎えに来てもらっていましたので、ダーバン市内を見ながら移動です。やはり、南アフリカ最大の都市ダーバンは、非常に活気があって、またビルもじゃんじゃん建っています。

SouthernSun Elangeni・全景 SouthernSun Elangeni SouthernSun Elangeni・入口

 今度のホテル、系列は一緒ですが、Southern Sun Elangeniです。ちなみにElangeniってのは「太陽」という意味のZulu語だそうです。 ここでの滞在は比較的長い4泊5日間です。1泊 ZAR1,100くらい(日本円で18,000円くらい)でした。10階の部屋だったので、とても眺めがいい。
ホテルの窓から・その1 ホテルの窓から・その2

僕はサーフィンをやらないのでよく分からないのですが、ダーバンの波は世界大会も開かれる非常にいい波なんだそうで、世界中からダーバンにサーフィンしに来るそうです。
 このホテルには1階に「Daruma」という日本食レストランが入っています。板前さんも日本人です。
Daruma・その1 Daruma・その2 Daruma・その3

 このレストランで今日は夕食です。今回は鉄板焼きで、コース料理を選びました。俗にいう「カリフォルニアロール」みたいな、「ダーバン巻き」「ヨハネスブルグ巻き」「ケープタウン巻き」がありましたので、そちらもオーダー。
Daruma・海苔巻

アサヒビールを選べるところが面白いかな。焼酎・日本酒も飲めます。
 3時間くらい、いろいろと話をして本日は終了です。明日も朝からミーティングが入っていますので、早く寝ましょう。

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2008年05月07日

南アフリカ訪問 その4

2008.01.21

 7:00から貿易産業省のPumelaとブレックファストミーティングです。…のはずが、南アフリカは今大変な電力不足。各地で電力の供給不足から信号が停電してしまい、その結果、大渋滞が発生してしまうようです。というわけで、7:00からの予定でしたが、8:00ごろ、Pumela到着。ちょっと遅れてしまったけれど、昨年日本に来ていただいたお礼と、現況を伺う。アメリカにも出張で行っているらしく、南アフリカでコールセンターのアウトソーシングを引き受ける話をしているそうです。英語が母国語であることと、時差があることで、24時間のコールセンターサービスの拠点には便利なようです。
 さて、ホテルをチェックアウトして、The Department of Trade & Industry(DTI)に移動です。いろいろと南アフリカにおけるPC需要および市場の概況を聞きます。
  • 非常に競争の激しい市場であること
  • 政府や鉄道・電気などの会社との取引できるようになることが重要だということ
  • ICT(Information and Communication Technology; 海外だとITじゃなくてICTっていうことが多いね)関係の人材育成を進めていて、PCアセンブリ工場についての人材供給も可能(4〜6ヶ月のトレーニング済みの人材)であること。
 また、ここで初めてBEE(Black Economic Empowerment)プログラムという黒人優遇政策のことについて伺いました。簡単に言うと、会社ごとにBEEスコアが算定される。それは、黒人資本であるとか、黒人が経営者であるとか、従業員の何割が黒人であるとか、そういうことで加点されていくスコア。そのスコアによって、公共入札において、実際の入札金額から何%か割り引いた金額で入札したものとみなす、ということらしい。つまり、A社のBEEスコアだと10%減とみなす、というような場合にA社がZAR10,000で、B社がはA社(ZAR9,000で入札したものとみなされるから)だということです。
 加点の仕組みは非常に複雑なので、一概には言えないようなのですが、こういった仕組みを持つことで、アパルトヘイトの撤廃後、圧倒的な資本力を持つ白人に対して、黒人を経済的に優遇して競争力を持たせる国家政策となっているようです。
ジャコランダ ちなみに、DTIのビルの横にはジャコランダという木がありました。オーストラリアから持ち込んだ紫色の花をつける木だそうです。行った時期ではもう花が落ちていましたが、葉がとても奇麗な緑の木でした。






国会?国会?前の広場





国会?前にあった像 さて、ヨハネスブルグでの打合せはこれで終わり。今回のメイン目的地であるダーバンへ飛行機で移動です。空港に行く前に、ちょっと寄り道してもらって、国会を見てきました。
 三権分立って覚えてますか?中学校で習うんだけど、「立法」「行政」「司法」という国家権力を分け、それぞれの機関が他の機関を監視できる立場にするということですが、良く知らなかったのですが、最近の国は、それぞれの機関を別な都市に設置することがあるようなんですね。
 何故か、最近話題にならなくなりましたが、日本の首都移転についての話で、機関別に分ける話はあまり聞きませんでしたね。おそらく、日本の場合、立法と行政、すなわち政治家と官僚が深く結び付いているから、そういう話にしづらいんでしょうけれど、物理的に分離させてしまうってのはいい考えです。
 で、南アフリカの話なのですが、ここも立法府はケープタウンに、行政はプレトリアに、司法はブルームフォンテーンに分けて設置しているそうです。
 ということは、プレトリアにある国会ってなんなのだろう?って不思議な気がしているのですが、今となってはよく分からない。ここは一体どこだったんだろうか?誰か教えて、って感じですね。

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2008年05月06日

南アフリカ訪問 その3

 そのあとは、Sowetoという黒人居留地に向かいます。既にアパルトヘイトが廃止されて14年が経過していますが、まだ長い差別のある時代の負の遺産がそこにあるということで見学に行きました。

車内からヨハネスブルグ市内Soweto


 先に話しておくと、一緒に同行した大使館の方は、そこに行くのは1年半ぶりだということでしたが、ものすごくきれいになっていて、ごみが積み上げられていたりしたのがなくなっていたり、本当に貧しいつくりの家が無くなってしまっていると話されています。やはり、ここ5年間、5%以上の経済成長を続けている国で、貧困層が減って改善されてきているということが一番の理由のようですが、このあたりの詳しい説明は別のところで聞きましたので、後で書こうと思います。
 まずは日曜日ということもあって、ミサを行っているから教会に行きましょう、ということで、そちらへ向かいました。教会教会の周りは車ばかり、非常に大きな教会でSowetoの中でも最大規模だそうですが、1,000人近くの人がいたとおもいます。当然と言えば、当然ですが、本物の黒人ゴスペルを聞きました。自分はキリスト教信者ではないですが、宗教的なものに接すると心が落ち着きますね。日曜日には大人も子供もみんなミサに行く。素晴らしい習慣だと思います。
 さて、そのあとは、ネルソン・マンデラの旧家(NELSON MANDELA MUSEUM SOWETO)に向かいます。ここでは、ネルソン・マンデラの歴史について説明を受けますが、英語が早くって20%くらいしか分らない。まぁ全体を通じて、そんなに理解できているわけではないですが、英語をもっと勉強しなければいけないな!と改めて反省。学生時代の時間のあるうちにもっと英語を勉強しておくべきだった。もし、このBlogを読んでいる学生の方がいれば、英語だけはしっかり勉強しておいたほうがいいですよ、と強くお勧めします。
 ネルソン・マンデラがキューバのカストロ議長と一緒に写っている写真や、ボクシングの世界チャンピオンになった記念ベルトや賞状、ジャッカルの毛皮で作った毛布などが展示されています。27年間の投獄生活を終え、アパルトヘイト廃止後の初の黒人大統領になるまで、毎日が死と隣り合わせだったとのことで、本当に厳しい人生を送られた方です。現在は85歳くらいかな?、そのくらいの歳になられて、政界は引退しているものの、今でも世界各国で差別撤廃運動などの講演を行っているそうです。
ヘクター・ピーターソン博物館前 そのあとは、ヘクター・ピーターソン博物館へ。1976年、まだアパルトヘイトがある時代、Sowetoのある交差点で、複数の友人たちと一緒に学校に向かう朝、白人の警官が銃を乱射して殺されてしまったヘクター君。そういったことは、他にもあったのかもしれませんが、そのとき、偶然にもカメラマンがいて一部始終を撮影していたようです。これが南アフリカ国内は当然のこと、全世界に写真と共に配信され、差別撤廃運動が活発化され、ここSowetoでは暴動が起こったという話です。その記録を写真やフィルムと文章でまとめた博物館ということで、非常に多くの資料がありました。
 黒人の自由を勝ち取る運動の詳細というのはアメリカのキング牧師の演説くらいしか知らなかったので、見ごたえがあって大変勉強になりました。基本的人権というのは勝ち取って、そして維持させるものだ、という気構えを感じます。
Sowetoレストランの食事1Sowetoレストランの食事2 昼食をネルソン・マンデラの旧家の前のレストランで頂きました。南アフリカでのはじめての食事で、非常に楽しみ。チキンを頼んでみましたが、とても美味しい。ビールと赤ワインとも非常に合う料理でした。
車内から旧黒人居留区 昼食後はホテルへ移動。今回の宿はSouthern Sun Katherine Street Sandtonに宿泊です。予約しておいて貰った宿で、綺麗ないいホテルです。1泊(朝食付き)ZAR1,325で、日本円だとだいたい20,000円です。高いかな?と思うかもしれませんけれど、リビングとベッドルームが別で、快適な空間でした。バスタブとは別にシャワールームがあるのが嬉しいですね。
ネルソン・マンデラ像Sandton City Shopping Centre 夜はSandton City Shopping Centreで食事です。最初に探検したのですが、非常に大きなショッピングセンターでした。大きなネルソン・マンデラの像が立ってて、映画館も入っていた。日本で言うと大きめなイオンアピタ(前橋だとけやきウォーク)の2〜3倍くらいのサイズですかね。(ところで、イギリス英語だなって感じるのはセンターの綴りの末尾がreを見たときですね。スペルミスじゃないよ)
ロブスターいっぱい 海鮮系のレストランで、エビやら牡蠣やらを食べて、ワインを飲みました。チップの計算がいま一つ理解できないのだけど、とりあえず10%くらいプラスしてあげればOKみたい。チップと言えば、いつも悩むのがベッドメイキングに対するチップはいくらくらい渡せばいいのか、ってこと。帰って来てから「地球の歩き方」にR5くらいって書いてあったけど、R10をいつも置いておいたから、とりあえず大丈夫かな。
 さて、明日から仕事です!



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2008年01月22日

南アフリカ訪問 その1

成田から香港を経由して、ヨハネスブルグまでの旅です。南アフリカ航空は、Star Allianceグループなので、香港まではANAです。ANAマイレージのプラチナ会員になっていますのでStar Alliance GOLD Memberですから、その特典として、荷物を次の便に乗り継いでもらえます。ただ、結局はエコノミーシートですから、席が狭いのはどうにもならないですね。

 で、香港では乗継時間が1時間しかないので、急いで搭乗手続きを行います。香港からヨハネスブルグまで13時間の旅ですから、煙草を吸う身としては非常に気が滅入りますが、空港で3本吸ってニコチンを溜めていきます。

 南アフリカ航空のシートもエコノミーですが、RECAROシートなので、座り心地が良いのと、日本人としては大きめの体の僕ですが、南アフリカ的にはそんなに大きくないみたいなので、比較的にシートも大きめです。ただ、ドアが閉まったあとに突然、機内の消毒を始めるのにはびっくりしました。スチュワーデスが消毒のスプレーを両手に持って、シューっと後ろから前へ通路を通っていきます。何故?と感じる不思議な瞬間でした。

 ところで成田から香港までの便でも機内食が出ましたが、香港から南アフリカまでの便でも機内食が出ます。特に後者は長旅なので、夜と朝の2回出るわけなのですが、2回夕食を食べることになるわけで、控えればいいじゃない、という話もあるのですが、しっかりとお酒を摂取しておかないと眠れないので、ワインをがぶ飲み。結構良かったのは、マンゴージュース。日本のものより遙かに美味しい。日本のマンゴージュースって、なんとなく青臭い部分が強いのだけど、南アフリカのマンゴージュースは、青臭さは非常に小さいので、とても美味しくいただけます。

 それから機内は満席なのですが、ツアーが2団体入っているようでしたが、半分くらいは中国人なのでは?と感じるくらい、中国人が多い。スーツ姿でネクタイ締めて仕事に向かう中国人もいましたから、観光やビジネスと、今、中国人が世界中にどんどん進出しているという話はよく聞きましたが、今回は特にそれを思い知らされました。

僕は最近、日本人はもっと海外に出ていかないといけないと考えていて、自分の人生として進む道もその方向性を選んだばかりですが、経済的に中国に追い抜かれる不安というよりも、内需の頭打ち、さらに言えば、内需の低下により発展性のない飽和市場の日本国内にばかり目をむけていると、自滅してしまうのではという不安を強く感じます。

潜在需要の掘り起こしを否定するわけでもなく、イノベーションによる新しい分野での市場の拡大もあるかもしれません。ですが、その新しい分野で世界的な競争力を持つことの重要性もさることながら、イニシャルコストが高くつくことは否めません。既存技術や既存ノウハウの水平展開を海外に対して行うことで、低コストで市場を拡大できる最大のメリットだと思うのですが、海外進出のイニシャルコストやリスクを恐れているように感じるのです。
 せっかく観光では多くの国に出かけて行くわけですから、ぜひビジネスでも積極的に外国に出かけて行くようにならなければいけない。そんなことを考えながら、うとうとと眠りに入りました。

マンゴージュースRECAROシート機内食(夕食)

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痩せないと死ぬよっていう宣告を受けてしまったので、ダイエットに目覚めたプログラマー(約95kg)

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